22Ti47.867

原子番号 22 · 遷移金属

チタン Ti

別名: Titanium

チタンは強く、軽く、さびにくい遷移金属で、密度は鋼の半分ほどしかないのに、多くの鋼に匹敵する強さを持っています。航空機、医療用インプラント、化学プラントで重宝され、その白い酸化物は世界で最も重要な白色顔料です。

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主な性質

原子番号22
原子量47.867 (CIAAW 2024 簡略標準原子量)
分類遷移金属
4
周期4
ブロックd
状態(25 °C・1 atm)固体
融点1941 K (1667.8 °C)
沸点3560 K (3286.8 °C)
密度4.5 g/cm³
電気陰性度(ポーリング)1.54
原子半径(ファンデルワールス)187 pm
第一イオン化エネルギー6.828 eV
電子親和力0.079 eV
酸化数+4, +3, +2
発見1791

電子配置

簡略表記
[Ar]4s2 3d2
完全表記
1s2 2s2 2p6 3s2 3p6 3d2 4s2
電子殻ごとの電子数
2 · 8 · 10 · 2

軌道図(ボックス図)

1s2↑↓
2s2↑↓
2p6↑↓↑↓↑↓
3s2↑↓
3p6↑↓↑↓↑↓
3d2
4s2↑↓

周期表での位置

発見の歴史

1791年、イギリスの牧師でアマチュア鉱物学者の ウィリアム・グレガー は、コーンウォールのマナカン教区を流れる川で採れた、磁性のある黒い砂を調べました。その中に鉄と未知の金属の酸化物が含まれていることを見つけ、この鉱物をメナカナイトと名づけました。現在はイルメナイト(チタン鉄鉱)と呼ばれています。

数年後の 1795年、ドイツの化学者 マルティン・ハインリヒ・クラプロート は、ハンガリー産の鉱物ルチルから同じ酸化物を独立に見つけました。彼はこれを新元素と認めてチタンと名づけ、のちにグレガーの金属と同じものであることを確かめました。

高温のチタンは酸素、窒素、炭素と結びついてしまうため、純粋なチタンをつくるのは非常に困難でした。1910年、アメリカのマシュー・ハンターが四塩化チタンをナトリウムとともに加熱して、ほぼ純粋なチタンをつくりました。1930〜1940年代にウィリアム・クロールがナトリウムの代わりにマグネシウムを使って開発した クロール法 によって大規模生産が可能になり、今もこれが主な製法です。

名前の由来

クラプロートは、ギリシャ神話の大地の女神の力強い息子たち ティーターン(タイタン) にちなんで元素を名づけました。自身が天王星(ウラヌス)にちなんで名づけたウランの例にならったものです。元素記号は Ti です。

主な用途

  • 顔料: チタン鉱石の大部分は二酸化チタンになります。塗料、紙、プラスチック、化粧品に使われるあざやかな白色顔料です。
  • 航空宇宙: Ti-6Al-4Vなどのチタン合金は、ジェットエンジン、機体、宇宙機に使われます。
  • 医療: チタンは生体適合性が高く骨とよく結合するため、人工股関節や人工膝関節、歯科インプラント、骨折治療用のプレートに使われます。
  • 化学工業と海水: 腐食に強いため、熱交換器、海水淡水化プラント、海洋設備に適しています。
  • 消費財: 自転車フレーム、ゴルフクラブ、腕時計、眼鏡フレーム、アクセサリー。

同位体

チタンにはチタン46からチタン50までの5つの安定同位体があり、最も多いのは約74%を占める チタン48 です。放射性の チタン44 は半減期が約60年で、超新星爆発でつくられます。超新星残骸カシオペヤ座Aでその崩壊によるガンマ線が検出されており、こうした爆発が新しい元素をつくり出す仕組みの直接的な証拠を天文学者に与えています。

身近なところで

金属チタンには毒性がないため、体内で広く使われるほか、金属アレルギーのある人向けのアクセサリーにも使われます。二酸化チタンは白い塗料、日焼け止め、歯磨き粉に含まれています。食品着色料としての使用は予防的措置として2022年に欧州連合で禁止されましたが、ほかのいくつかの国では今も認められています。

細かいチタン粉末は燃えることがありますが、固体のチタンは扱っても非常に安全です。

豆知識

  • チタンは地殻で9番目に多い元素です。
  • 融点は約1,941 K(1,668 °C)です。
  • 高温のチタンは、純粋な窒素の中でも燃える数少ない金属の一つです。

同じ族 (4)

データの出典 · 性質: PubChem Periodic Table(米国 NIH/NLM 公開データ)・原子量: CIAAW 2024 簡略標準原子量・名称: Wikidata(CC0)、韓国語名は大韓化学会の表記に準拠。2026-09-23 取得。