104Rf[267]

原子番号 104 · 遷移金属

ラザホージウム Rf

別名: Rutherfordium

ラザホージウムは最初の超アクチノイド元素で、第7周期で最初の遷移金属です。原子核を発見したアーネスト・ラザフォードにちなんで名づけられました。フェルミウムより重い元素を誰が発見し、どう名づけるかをめぐってアメリカとソ連の研究所が何十年も争った「超フェルミウム戦争」の最初の戦場でもありました。

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主な性質

原子番号104
原子量[267] (安定同位体がないため、代表的な同位体の質量数を角かっこで表示)
分類遷移金属
4
周期7
ブロックd
状態(25 °C・1 atm)固体
融点
沸点
密度
電気陰性度(ポーリング)
原子半径(ファンデルワールス)
第一イオン化エネルギー
電子親和力
酸化数+4
発見1964

電子配置

簡略表記
[Rn]7s2 5f14 6d2
完全表記
1s2 2s2 2p6 3s2 3p6 3d10 4s2 4p6 4d10 4f14 5s2 5p6 5d10 5f14 6s2 6p6 6d2 7s2
電子殻ごとの電子数
2 · 8 · 18 · 32 · 32 · 10 · 2

軌道図(ボックス図)

1s2↑↓
2s2↑↓
2p6↑↓↑↓↑↓
3s2↑↓
3p6↑↓↑↓↑↓
3d10↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓
4s2↑↓
4p6↑↓↑↓↑↓
4d10↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓
4f14↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓
5s2↑↓
5p6↑↓↑↓↑↓
5d10↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓
5f14↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓
6s2↑↓
6p6↑↓↑↓↑↓
6d2
7s2↑↓

周期表での位置

発見の歴史

1964年、ソ連のドゥブナにある合同原子核研究所のゲオルギー・フリョロフのグループは、プルトニウム242にネオン22のイオンを当てて104番元素をつくったと報告しました。1969年、バークレーのアルバート・ギオルソのチームは、ソ連の結果を再現できなかったと述べ、カリホルニウム249に炭素12のイオンを当ててラザホージウム257などの同位体をつくったと独自に発表しました。

どちらの側も相手の主張を認めず、それぞれ独自の名前を使いました。ソ連はソ連の原爆計画の指導者イーゴリ・クルチャトフにちなむ「クルチャトビウム」(Ku)を、アメリカは「ラザホージウム」を提案しました。1992年、IUPACとIUPAPの合同作業部会は功績を分け合うべきだと結論しました。1994年の暫定案を経て、IUPACは 1997年 に104番から109番の元素の名前をまとめて確定し、ラザホージウムが正式名称になりました。

名前の由来

この元素は、原子核を発見し、放射性崩壊によってある元素が別の元素に変わることを示したニュージーランド生まれの物理学者 アーネスト・ラザフォード をたたえています。元素記号は Rf です。

主な用途

  • 基礎研究: 数個の原子しかつくれないため、科学以外での用途はありません。
  • 超重元素の化学: 原子1個ずつ行う迅速な気相実験や溶液実験によって、ラザホージウムは4族のより軽い仲間であるハフニウムやジルコニウムとよく似たふるまいをすることが示されました。これは超アクチノイド元素が周期表の予想どおりの位置に収まるかどうかを確かめる、最初期の検証の一つでした。

同位体

安定同位体はありません。知られている中で最も長寿命の同位体 ラザホージウム267 は半減期がおよそ48分で、超重原子核としては驚くほど長いものです。直接合成されたのではなく、より重い元素の崩壊系列の終わりで観測されました。化学実験では一般に、寿命が1分ほどのラザホージウム261などの同位体が使われます。

身近なところで

自然界には存在しません。加速器で一度に数個の原子がつくられるだけで、ほぼすぐに崩壊してしまうため、日常生活や健康とは無関係です。

豆知識

  • ソ連の名前「クルチャトビウム」が正式に採用されることはありませんでした。
  • ラザホージウムは、6d軌道に電子が入り始める最初の元素です。
  • 知られている中で最も長寿命の同位体の半減期は約48分です。

同じ族 (4)

データの出典 · 性質: PubChem Periodic Table(米国 NIH/NLM 公開データ)・原子量: CIAAW 2024 簡略標準原子量・名称: Wikidata(CC0)、韓国語名は大韓化学会の表記に準拠。2026-09-23 取得。