24Cr51.996

原子番号 24 · 遷移金属

クロム Cr

別名: Chromium

クロムは硬く光沢のある鋼灰色の金属で、さびにくい性質を持っています。ステンレス鋼をさびない鋼にし、クロムめっきを輝かせているのはこの元素です。その化合物は、ルビーの赤やエメラルドの緑のもとにもなっています。

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主な性質

原子番号24
原子量51.996 (CIAAW 2024 簡略標準原子量)
分類遷移金属
6
周期4
ブロックd
状態(25 °C・1 atm)固体
融点2180 K (1906.8 °C)
沸点2944 K (2670.8 °C)
密度7.15 g/cm³
電気陰性度(ポーリング)1.66
原子半径(ファンデルワールス)189 pm
第一イオン化エネルギー6.767 eV
電子親和力0.666 eV
酸化数+6, +3, +2
発見1797

電子配置

簡略表記
[Ar]3d5 4s1
完全表記
1s2 2s2 2p6 3s2 3p6 3d5 4s1
電子殻ごとの電子数
2 · 8 · 13 · 1

軌道図(ボックス図)

1s2↑↓
2s2↑↓
2p6↑↓↑↓↑↓
3s2↑↓
3p6↑↓↑↓↑↓
3d5
4s1

周期表での位置

発見の歴史

18世紀、ウラル山脈のベリョーゾフスキー鉱山で採れる目を引く橙赤色の鉱物が、シベリアの赤鉛鉱として知られ、ヨーロッパの化学者の注目を集めました。現在はクロム酸鉛からなる紅鉛鉱と呼ばれています。

1797年、フランスの化学者 ルイ=ニコラ・ヴォークラン はこの鉱物を酸で処理して新しい酸化物を得ました。翌 1798年 にはそれを木炭とともに加熱し、金属そのものを単離しました。彼はルビーやエメラルドにもクロムを検出し、その色の理由を説明しました。同じころ、マルティン・ハインリヒ・クラプロートとトビアス・ロヴィッツも独立にこの鉱物を研究しています。

19世紀にクロムは最初の大きな市場を顔料に見いだし、20世紀には1910年代に発明されたステンレス鋼と電気めっきによって、主要な工業用金属となりました。

名前の由来

名前は色を意味するギリシャ語 chroma に由来します。黄色のクロム酸塩、橙色の二クロム酸塩、緑色の酸化クロムなど、クロム化合物が実に多くのあざやかな色を示すためです。元素記号は Cr です。

主な用途

  • ステンレス鋼: クロムを約10.5%以上含む鋼は、自己修復する酸化皮膜をつくってさびを防ぎます。これがクロムの圧倒的に大きな用途です。
  • めっき: 薄いクロムの被膜が、蛇口、自動車の装飾部品、工具に明るく硬く腐食に強い仕上げを与えます。
  • 超合金: ニッケル・クロム合金は、ジェットエンジンや電熱線の高温に耐えます。
  • 皮革: クロム(III)塩は皮のなめしに広く使われています。
  • 顔料と耐火物: 酸化クロムグリーンは安定な顔料で、クロム鉄鉱のれんがは炉の内張りに使われます。

同位体

クロムには4つの安定同位体があります。クロム50、クロム52(約84%)、クロム53、クロム54です。マンガン53の崩壊でできるクロム53の量のばらつきは、初期の太陽系で隕石ができた時期の年代測定に役立ちます。放射性の クロム51 は半減期が約28日で、医療では赤血球を標識して、その寿命や量を測るのに使われてきました。

身近なところで

クロムの安全性は化学的な形によって大きく変わります。全粒穀物やブロッコリーなどの食品に含まれる クロム(III) は、正確な役割については議論があるものの、一般にブドウ糖の代謝にかかわる微量栄養素と考えられています。一部の工業プロセスで使われる クロム(VI)(六価クロム)化合物は、吸い込んだり飲み込んだりすると有毒で発がん性があり、その使用は厳しく規制されています。

ステンレス製のカトラリー、流し台、調理器具は、家庭で最もなじみのあるクロム製品です。

豆知識

  • クロムの融点は約2,180 K(1,907 °C)です。
  • クロムは純金属の中でも特に硬く、モース硬度は約8.5です。
  • ルビーの赤もエメラルドの緑も、異なる結晶環境に置かれた微量のクロムから生まれます。

同じ族 (6)

データの出典 · 性質: PubChem Periodic Table(米国 NIH/NLM 公開データ)・原子量: CIAAW 2024 簡略標準原子量・名称: Wikidata(CC0)、韓国語名は大韓化学会の表記に準拠。2026-09-23 取得。